鍛冶工房 コークス炉火入れ 焼き入れ作業 こころハウス 東広島 工務店
投稿日:2021年01月20日
こんにちは。こころハウス、社長のトミオです。 年末から改装していた、鍛冶溶接工房の不燃化工事が完了し気分一新です。小さなスペースの中に鍛冶溶接工房をギュッつと凝縮しました。
手前からプラズマ切断機台、コークス炉、アンビル(金床)、万力(バイス)、ハチの巣、溶接台、半自動溶接機、です。
手前には 切断機、グラインダー、ネジ切り機、研磨機などが有ります。
解体作業で折れてしまった削岩機のビットを再生したいと思います。
まずは鉄を沸かすコークス炉の火入れを行います。コークスだけでは燃えないので木炭を割ります。
割った木炭をコークス炉の中央に置きます。
ガスバーナーで木炭を燃やしその周りにコークスを集めて火をおこす火入れ作業です。
コークス炉の送風機を回して温度を上げていきます。1500℃まで測れる放射温度計で1300℃迄温度を上げます。
炉にピックの先を入れて1000℃近くまで沸かします。
ハンマーで叩いてピックの先端を造ります。
900℃に沸かしたピックを40℃のお湯に漬けて焼き入れします。 本当はオイルの方が良いのですが、今は無いのでお湯でします。 この後250℃で熱して自然に冷ます焼き戻しを行います。 焼き入れだけですと鋼は硬くなりますがもろくて折れすくなるので 焼き戻しで靭性を持たせるのです。 上手く行ったかどうかは、ヤスリで削ってみると分かります。 靭性が戻ったかどうかは削岩機に付けて使ってみないと分かりません。 初めての経験なので上手く行っていたら良いけど、 だめでも経験になるので使用が楽しみです。